〇 NYダウは、今年2月12日、史上最高値29551ドルを付けた後、下落に転じ、先週末(3月13日)の終値は23185ドルでした。
下落幅は6366ドルに達し、この間の下落率は21.5%です。
〇 現在は、新型コロナウィルス(以下、コロナ)が、欧米にも拡大中であり、トランプ大統領は、その対策として3月11日に、英国を除く欧州からの30日間の入国禁止措置を発表したのに続き、3月13日には国家非常事態宣言を出しました。
〇 3月第2週のNYダウは連日1000ドルを超える乱高下となりました。
3月 9日(月)2013ドル下落
3月10日(火)1167ドル上昇
3月11日(水)1464ドル下落
3月12日(木)2352ドル下落
3月13日(金)1985ドル上昇
先々週末(3月6日)の終値が25864ドルであったのに対し、先週末(3月13日)の終値は23185ドルでしたので、この1週間で2679ドル下落したことになります。
〇 今後、NYダウがどうなるかは、コロナ次第なのですが、
日経新聞3月13日付け記事「世界分断 マネー急収縮 不安鎮める政策試す」によれば、
「UBSウェルス・マネジメントのグローバル最高投資責任者(CIO)、マーク・ハフェル氏は、市場が落ち着きを取り戻す条件として、
(1)ウイルスの封じ込めに成功しているという証拠
(2)経済への影響度合いが明確になること
(3)世界で協調した政策対応
――の3条件を挙げる。
(1) は感染者拡大がピークアウトしてくるか、有効なワクチンが開発されるかが焦点になる。
(2) は大きいマイナスであってもその影響の規模と範囲がつかめれば、市場心理は改善していく。」
〇 この記事の内容はその通りだと思いますが、問題は、落ち着きをとり戻す時期です。
感染者拡大がいつピークアウトするのか、有効なワクチンがいつ開発されるのか、経済への影響の規模と範囲がつかめる時期はいつなのか。
その時期は誰にもわからないのですが、コロナは、現在は欧米へと感染拡大中であり、収束には時間がかかることはハッキリしています。
〇 私は、コロナがピークを打ち、かつ企業業績への影響が判明する時期は、第2四半期決算が発表される今年7月になると予想します。
〇 それまでは、NYダウは、乱高下を繰り返す展開になると思います。
今後は、コロナ感染の進行状況を見ながら、底入れの時期を探ることになります。
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