〇 昨日(3月31日)のNYダウは、410ドル下落し、終値は21917ドルと22000ドルの大台を割りました。時間外のNYダウ先物CMEは226ドル下落です。
〇 4月1日付Bloomberg記事「新型コロナ後の「V字回復」、エコノミストの期待は後退 - 前提崩れる』によれば、
「新型コロナウイルスで、世界のリセッション(景気後退)入りは確実になった。一方、V字回復の可能性についてエコノミストの確信は薄らいでいる。
景気見通しの基本シナリオは今年下期に回復が進むというもので、その回復は恐らく大幅にすらなるとされる。だが欧米にパンデミック(世界的大流行)が拡大するにつれ幅広い連鎖反応がますます目に見える形で表れ、予想の前提が崩れつつある。
背景にあるのは、大半のエコノミストの予測能力を超える新型コロナの感染軌道に経済動向が大きく左右されるという単純な事実だ。(中略)
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏はV字やU字ではなく、回復がナイキのロゴ型になるとの予測を示す。
米国経済は最大で4-6月(第2四半期)に年率25%縮小し、7-9月に15%の回復を果たすが、「基本的にダメージが残る」ため10-12月は停滞するとみている。」
〇 今後、コロナ感染拡大が、景気悪化の規模と期間の双方を決定付けることになります。
コロナは中国に始まり、欧州を経由して、今、その中心地は米国であり、さらに世界に拡散中です。コロナ感染の収束は見通せません。
〇 今後、各国において、金融・財政政策が次々と打ち出されるのでしょうが、コロナ感染の後追いです。
〇 NYダウは、現在、22000ドルをはさんでの展開ですが、今後、コロナ感染拡大による景気後退が長期化するとの見方が優勢となり、二番底を探ることになると思います。
〇 当面は、様子見です。コロナワクチンや治療薬の開発を待つしかないのが現状です。
#コロナショック、#リーマンショック