〇 都内の5月のコロナによる死亡者数は185名。死亡者のうち約9割(87.5%)が70歳以上の高齢者でした。
〇 東京都は、「新型コロナウィルス感染症対策サイト」の「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報」の「新型コロナウイルスに関連した患者の死亡について」において、毎日、死亡者の性・年代を発表しています。
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報|東京都防災ホームページ
その5月分を集計したのが下記の表です。集計は、私が個人的に行ったもので、東京都が行ったものではありませんので、ご留意ください。
なお、年齢階級別死亡者数が公開されているスウェーデン(死者数4395名)も、死亡者のうち約9割(88.5%)が70歳以上の高齢者でした。
死亡者数 占率(除く年齢不詳) スウェーデン
10歳未満 0名 0.0% 0.0%
10代 0 0.0 0.0
20代 1 0.6 0.2
30代 0 0.0 0.3
40代 1 0.6 1.0
50代 7 4.4 3.0
60代 11 6.9 7.1
70代 44 27.5 21.9
80代 57 35.6 41.3
90歳以上 39 24.4 25.3
小計 160 100.0 100.0
年齢不詳 25
合 計 185
(注)20代の1名は、糖尿病の持病のあった相撲力士です。
〇 経済社会活動再開により、今後も感染者数・死亡者数は増加していくと思われますが、コロナとの戦いは、ワクチンができるまで続く長期戦です。
感染者数が増えたからといって、再度、活動制限するようでは、経済的困窮による死亡者の増加を招きかねません。
〇 若年者の大半は、コロナに感染しても無自覚か軽症ですみます。一方、
高齢者や基礎疾患のある人が感染すれば、死に直結しかねません。
〇 経済社会活動再開後は、経済的困窮死もコロナ感染死も同時に防ぐ必要があります。そのためには、年齢によって致死率が異なる点に着目して、
・ 致死率の低い若年者は、ソーシャルディスタンスを守りつつ、学び、働く。
その一方で、
・ 致死率の高い高齢者や基礎疾患をもつ者は、外出制限を守る。
・ 若年者は高齢者等との接触を回避する。特に、病院や高齢者施設での面会禁止。
〇 経済社会活動再開後は、以上のようなニ正面作戦が必要であると思います。
「高齢者は、コロナにうつらないよう気をつける」
「若年者は、高齢者にうつさないよう気をつける 」
#東京都、#二正面作戦