〇 東京アラートが発動された6月2日、都内の武蔵野中央病院で、新たに入院患者12人、職員3人の院内感染が判明、これで同病院の感染者は患者24人、職員7人の計31人となりました。
〇 小池知事は、2日夜のアラート発動の記者会見で、新たに34人の感染者が出たので、夜の繁華街など「3蜜」のリスクの高い場所は十分注意して欲しい、と警戒を呼び掛けましたが、院内感染について触れることはありませんでした。
〇 これまでも、都内で院内感染が発生しましたが、東京都のホームページで取り上げたのは、都立病院の2件だけです。他の病院での院内感染は無視しました。
私がネットで調べただけでも、4月以降、都内では、14ヵ所で院内感染が発生しています。
〇 大阪府では、医療機関6カ所で、患者や職員ら計284人が感染し、うち5病院の患者35人が死亡。府内全体の死者78人の45%を占めたことが判明しました。
東京都では、どれだけの人が院内感染で命を失ったのでしょう。
〇 そもそも東京都のコロナ対策の目的は、都民の「生命を守る」ことです。感染拡大防止は、そのための中間目標にすぎません。原点に立ち返るべきです。
アラートの対象は、高齢者や基礎疾患を持つ人など死亡リスクの高い人が集まる院内感染に対して発せられるべきです。
〇 夜の街関連の感染者増や院内感染、さらには学校感染もですが、その背景には市中感染の広がりがあります。
すなわち、2か月近く続いた緊急事態宣言期間中も、コロナは消滅することなく、家庭内に閉じ込められてはいましたが、市中に静かにか広がっていました。
〇 家庭は典型的な3蜜空間であり、この2か月の外出制限期間中に、家族が蜜に接触したことにより、家庭内で感染が広がったことが考えられます。
それが、緊急事態宣言解除により、若年者が伝播者となって、学校・職場・夜の街・病院・高齢者施設に広がったのではないでしょうか。
〇 経済社会活動再開後のコロナ感染の拡大に直面して、最優先すべきは、都民の生命を守ることです。
夜の街関連では死者はでませんが、院内感染では多くの死者がでます。
〇 都知事の役目は、都民の命を守ることです。
院内感染を防ぐよう、また、高齢者や基礎疾患を持つ人が危険を避けるようアラートを出すべきです。
#東京アラート、#院内感染