〇 欧州のコロナ対策の成功例とされるドイツと日本の死亡率を比較分析してみました。
〇 コロナによる人口あたりの死亡率は以下の計算式で求めることができます。
死亡率=検査率 × 陽性率 × 致死率
死亡率=死亡者数 ÷ 人口
検査率=検査件数 ÷ 人口
陽性率=陽性者数 ÷ 検査件数
致死率=死亡者数 ÷ 陽性者数
〇 日本とドイツのデータを比較します。資料:Worldometer、6月3日現在
人口 死亡者数 死亡率 検査率 陽性率 致死率
万人 人 % % % %
日 本 12650 894 0.00071 0.23 5.7 5.3
ドイツ 8376 8674 0.01036 4.72 4.7 4.7
〇 日本とドイツを比較しますと、陽性率や致死率は日本の方がやや高めですが、それほど大きな差はありません。
違いは、検査率と死亡率です。日本の検査件数はドイツの20分の1であり、死亡率はドイツの15分の1です。
日本はドイツに比べ、検査体制が未整備であり、それが検査率の低さとなってあらわれています。
〇 ところで、統計上、たとえ、コロナで死んだとしても、検査を受けていなければ、コロナによる死亡とはカウントされません。
コロナによる死因は肺炎ですが、高齢者が肺炎で死亡することは珍しくありません。
〇 コロナによる死亡者の約90%は高齢者ですが、日本のように検査体制が未整備であれば、死亡者の多くは検査をうけないまま死亡したのではないでしょうか。
日本は、統計上はコロナによる死亡率が低いのですが、検査もれが影響しているのではないか、と私は思っています。
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