〇 7月7日、東京都健康長寿医療センター(板橋区)において、看護師の感染が判明しました。その経緯と今後の診療体制が、同センターのHPに公表されています。
https://www.tmghig.jp/hospital/info/archives/013362/
(経過)
・7 月4 日(土曜日) 6 月30 日に外出・会食した知人の中に陽性者が発生した旨の報告有。職員本人は無症状。当面、自宅待機を指示
・7 月5 日(日曜日)【発症日】 当センターにてPCR 検査を実施
・7 月6 日(月曜日) PCR 検査結果で陽性が判明。現在、自宅療養中
(今後の診療体制)
当センターでは手指衛生やマスクの着用などの標準的な院内感染対策を適切に行っていることから、所管の保健所の指導・助言を踏まえ、外来・入院とも通常診療をこれまでどおり継続する。
〇 以上の記事から、同センターでは、PCR検査は、陽性の疑いが出た後で始めて行っています、すなわち、
定期的に職員に対するPCR検査は行っておらず、今後も、その予定はないようです。
同センターは、ベッド数550床。職員は、医師115人、看護師488人、医療技術189人、その他78人、合計870名のかなり大規模な病院であり、院内感染を起こしたら、相当な感染死者が出るのではないかと思われます。
〇 今回の看護師の感染は、知人との会食によるものでしたが、最近では、ありがちなパターンです。
同センターの職員数は870名いますので、職員の中から1-2名の感染者の発生の可能性は常にあると思います。
感染者が無自覚・無症状のケースも多く、気付かないうちに院内に感染が広がっており、気付いた時には手遅れというのがこれまでの院内感染の例です。
〇 これを防ぐには、手指衛生やマスクの着用などの標準的な院内感染対策で足りるのでしょうか。
万全を期す意味で、病院スタッフ全員の定期的なPCR検査を実施すべきだと思います。
およそ集団感染死には結び付きそうもないプロ野球やホストクラブで定期的な検査を行っているのに、病院でおこなわないのは、どうも釈然としません。
#院内感染