〇 小池都知事は、重症化リスクを口にすることはあっても、死亡リスクを口にすることはありません。
〇 7月10日付産経新聞記事「一気に最多224人感染『想定外』 都庁こわばる」によれば、
『(前略)医療提供体制を守るため、高齢者層などへの波及回避が急務で、小池百合子知事は感染状況を伝える都の動画配信を再開し、感染防止徹底を呼び掛ける。(中略)
小池氏は報道陣に「(重症化リスクのある)既往症のある人や高齢者に感染させないことが必要」と語り、(後略)』
〇 医療提供体制を守るため、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人を感染させないことが必要である、とは、本末転倒の考え方ではないでしょうか。
本来であれば、死亡リスクの高い高齢者や基礎疾患の人の命を守るため、感染させないようにすることが必要である、と言うべきではないのでしょうか。
高齢者や基礎疾患のある人の命を守ることよりも、医療提供体制を守る方に意識が傾いているように思えます。
〇 多くの高齢者や基礎疾患のある人が院内感染や高齢者施設内感染で亡くなっています。
4月の感染ピーク時前後には、東京都において、19ヵ所で院内感染が発生し、714名の感染者を出しています。
今また、6月下旬に荒川区の高齢者施設で集団感染が発生し、入所者22名・職員7名、合計29名の感染が確認されています。
〇 市中感染が広がった今、東京都は、高齢者や基礎疾患のある人の命を守るため、院内感染や高齢者施設内感染の防止対策を強化すべきではないでしょうか。
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