〇 第1波のピーク日4月17日と7月10日の年代別感染者数を、7日間移動平均で比較してみると、
==== 人数 ==== ==== 割合 ====
年代 \ 日付 4月17日 7月10日 4月17日 7月10日
10歳未満 2名 4名 1.3% 2.5%
10代 2 4 1.1 3.1
20代 26 70 16.5 49.1
30代 26 33 16.6 23.3
40代 28 15 18.3 10.7
50代 29 8 18.4 5.7
60代 16 4 10.5 2.9
70代 13 2 8.1 1.2
80代 9 1 6.0 0.8
90代以上 5 1 2.9 0.6
不詳 0 0 0.3 0.0
合 計 156 142 100.0 100.0
うち20-30代 52 103 33.2 72.4
うち70歳以上 26 4 17.0 2.6
(注)端数処理の関係で、合計が合わないケースがあります。
〇 7日間移動平均の合計人数でみて、7月10日の方が、4月17日を下回っているのは、7月9日・10日の2日間で感染者数が急増したためです。
〇 年代別割合をみますと、20-30代の割合が、4月17日は33.2%であるのに対し、7月10日は72.4%と倍以上である点が目につきます。
これは、いわゆる夜の街関連のホストクラブやキャバクラの従業員に対し、積極的にPCR検査を実施したためです。
〇 一方、70歳以上の高齢者の割合は、4月17日が17.0%であるのに対し、7月10日は2.6%と少なくなっています。
4月17日については、3月下旬から4月にかけて、都内で院内感染が多発した影響を受けています。
代表的なのは、永寿総合病院(台東区)で、入院患者109人が感染し、うち43名が死亡しました。
〇 院内感染の恐さは、始めは1人の感染者がその何十倍もの感染者を生み出すことです。
6月27日には、荒川区の高齢者施設で集団感染が発生し、現在まで入居者22名(全員70歳以上)の感染が確認されています。
〇 現在は、20-30代に感染者が偏っているものの、経済社会活動の再開とともに、コロナも活動を再開し、夜の街のみならず、保育園・学校・職場・病院・高齢者施設など、市中に感染が拡大しています。
〇 今後、若年者の感染が、家庭内感染により高齢者にうつり、それがさらに高齢者施設や病院に持ち込まれる可能性が高まっています。
院内感染や高齢者施設内感染防止対策が急がれます。
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