〇 7月11日、安倍首相は、西村経済再生担当大臣、加藤厚労大臣と会談し、高齢者への感染拡大防止に向け、対策の徹底をはかるよう指示しました。
また、最近、若年者から高齢者への感染拡大を懸念する感染症専門家が増えてきました。
その懸念は、重症化リスクの高い高齢者が感染すると医療崩壊につながりかねないということで、高齢者の死亡リスクを心配しているわけではないのが残念ですが、それはさておき。
〇 東京都が用意している重症者用ベッドは100床です。
重症者数が、最も多かったのは、4月27日で105人、その後、減少し、7月11日現在は5人です。
〇 コロナ感染による重症化リスクの高いのは、高齢者および基礎疾患を持つ人です。
重症者の大半は、高齢者および基礎疾患を持つ人と推定されます。
〇 重症者が最も多かった4月27日前後は、院内感染が多発していた時期と重なります。
東京都の院内感染は、19ヵ所、感染者714名(毎日新聞6月7日付記事「院内感染なら死亡率4倍に 99病院205人死亡で浮かんだ新型コロナの猛威」)でした。
感染者には職員も含まれていますが、重症者の多くは、院内感染者であると推定します。
〇 6月27日、荒川区の介護老人保健施設「ひぐらしの里」(入所者定員100名)で集団感染が発生し、7月11日までに入所24名の感染が判明しました。高齢につき、全員、入院しています。
入院中24名の年齢構成ですが、70代4人、80代8人、90代10人、100歳以上2名です。半分は90歳以上です。今後、重症化が懸念されます。
〇 院内感染、高齢者施設内感染ともにですが、短期間に多くの、重症化リスクの高い感染者が発生します。
〇 第1波は院内感染が中心でしたが、今後は、病院よりも感染症対策が緩やかな高齢者施設における集団感染の発生が懸念されます。
〇 東京都福祉保健局の「施設一覧」によれば、
介護老人保健施設 202ヵ所、定員21829名、
特別養護老人ホーム 560ヵ所、定員50543名
有料老人ホーム 918ヵ所、定員55254名
〇 高齢者施設に入居する12万名をコロナ感染から守るための対策が必要です。
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