〇 東京都の重症者数は、低下傾向が続いていたのですが、7月13日以降、増加傾向に転じました。
〇 7月19日付ANNニュースによれば、
『東京都で19日に確認された新型コロナウイルスへの感染者は188人だった。
都庁で取材に応じた小池都知事は、検査数が約4500件だったこと、陽性者の7割が20~30代だった一方、
「世代的に広がりもある。重症者が2人増えて12人と、2桁になった」と明かし、
「陽性者の推移だけを見ずに、いかに重症者出さないことが重要だ」とコメントした。』)
〇 小池都知事は、いかに重症者を出さないことが重要である、とコメントされたようですが、そうであれば、これまでの夜の街たたきに重点をおいたコロナ対策を変更する必要があります。
すなわち、夜の街の従業員や客は、若年者が多く、彼らから重症者は出ません。重症者の大半は、高齢者および基礎疾患を持つ人から出ます。
〇 特に、高齢者施設における集団感染は、短期集中的に多くの高齢者の感染者が発生し、また、重症化率が高いことから、医療崩壊につながりかねません。
〇 東京都では、すでに、高齢者施設での集団感染が発生しています。
都内3施設で49名の感染者が出て、不詳2名を除く全員が70歳以上であり、80歳以上は39名、90歳以上は20名であり、全員、重症者予備軍です。
区名 施設種類 入所者/通所者 うち80歳以上 うち90歳以上
足立区 デイサービス (通所) 22 18 7
合 計 49 39 20
〇 今後、市中感染の拡大とともに、高齢者施設感染の続発が予測されます。
幸いにも東京都のPCR検査能力は上がっているようです。
夜の街関連だけでなく、高齢者施設関連にもPCR検査を活用し、高齢者施設内感染を未然に防ぐ時期に来ていると思います。
#東京都、#高齢者施設内感染