〇 7月27日付読売新聞記事「店名や勤務先を言わない人も、家族・知人らへ感染どんどん拡大・・・愛知」、その概要は、
「名古屋市では、中区錦3丁目(錦三)のカラオケバーと会員制クラブで従業員や利用客らから感染が拡大。この2店舗に関連する感染者は、25日までで計73人に上っている。
同市では、感染者と接触のあった人を割り出し、優先的に検査を行っている。2~4月には、この手法で市内での感染拡大を抑え込むことに成功している。
ところが、今回の感染拡大では、調査に非協力的な人や店が多く、接触者や立ち寄り先の調査が難航。店の名前や勤務先を言わない人もいて、接触者が把握できないまま感染がどんどん広がっている状況だ。」
〇 第1波のときは、住民も調査に協力的だったのだと思われますが、その後、感染者に対する世間の目が厳しいことが知れ渡り、接触者や立ち寄り先に迷惑がかかると考えて調査に協力しないものと思われます。
コロナは、いわば自然災害であり、みんなで協力して立ち向かわねばならないことはわかっていても、それができないのは、コロナに対する恐怖心、さらにいえば、うつされることへの警戒心でしょう。
その警戒心が、感染者に対する差別的な感情につながり、巡りめぐって、調査に非協力的な態度になっていると思われます。
〇 今後、市中感染はさらに広がり、市内のあちらこちらにクラスターが発生し、保健所の人海戦術による調査はさらに困難になっていくと思われます。
第1波とは違う感染経路調査方法を考えねばならない時期に来ています。