〇 埼玉県大野知事は、7月28日の記者会見で、「感染リスクの高い集団でのPCR等の検査対象の拡大」を発表しました。
〇 これまで、無症状者の検査は原則として濃厚接触者に限定していたものを、今後は、
重症化リスクが高い者(高齢者、基礎疾患のある人等)が多い集団や、
感染拡大リスクや社会的影響が大きい集団に属する人に拡大する、というものです。
病院・高齢者施設・学校・会社・スポーツジム・接待を伴う飲食店などが対象となります。
〇 今回のPCR検査強化により、病院や高齢者施設の入院患者・入所者・職員は、無料で検査を受けられるようになります。
今後は、予防目的のPCR検査が可能となり、院内感染・高齢者施設内感染防止対策が一気に前進すると思います。
これまで最大のネックであったPCR検査コストの問題が解決されたという意味で、画期的なことだと思います。
〇 一方、東京都小池知事は、同日、感染状況を記者団に発表した際、「医療現場の皆さんに大変なご苦労をしていただいて防いでいる。やはり重症者を出さないことが一番大きな項目だ」とコメントしました。
都知事の役割は「重症者を出さないことが一番大きな項目」とコメントすることではありません。それは、ワイドショーのコメンテイターにまかせて、小池都知事には重症者を出さないための対策をとって欲しいと思います。
〇 ところで、重症者を出さない対策とは、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人を感染させないことです。
その対策の1つが、病院・高齢者施設におけるPCR検査体制の強化であり、東京都も、埼玉県同様の対策を実施すべきです。
〇 東京都のPCR検査は、夜の街対策に集中していますが、病院・高齢者施設における集団感染防止対策にも使うべきです。
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