〇 8月9日のNHKニュースでは、コロナ感染が拡大中のアフリカにおける南アフリカやガーナなどの状況を伝えていました。
私は、以前、ガーナを、外出制限を解除したにもかかわらず、死亡率の低い国として記事にしたことがありましたので、現状について調べてみました。
#コロナ、外出制限を早々に解除した国ガーナの死亡率はなぜ低い - コロナ時代の株式投資
〇 検査数、死亡者数は、人口100万人あたりの数値です。また、致死率= 死亡者数 ÷ 陽性者数(感染者数)
国 名 人口 平均年齢 検査数 陽性率 致死率 死亡者数
万人 歳 件 % % 人
ガーナ 3114 22 13147 9.9 0.5 7
南アフリカ 5939 28 54227 17.2 1.8 172
(参考)
ドイツ 8381 46 102451 2.5 4.3 110
日 本 12643 48 7799 4.6 2.3 8
〇 ガーナも感染者が増加し、それに比例して死亡者も増えていますが、日本より低い水準にあることに変わりはありません。
日本より、検査件数が多いにもかかわらず、陽性率が高いのは、いちはやく外出制限を4月に解除しており、その後、感染が拡大していることを反映しています。
にもかかわらず、致死率が低いのは、国民の平均年齢が22歳と、致死率の高い高齢者が少ないためです。ガーナの人口は、典型的なピラミッド型です。
〇 ところで、ガーナには、感染症研究機関として、野口記念医学研究所(注)があり、そこで、JICAの協力を得ながら、国内の検査の約8割を実施したようです。
(注:ガーナは野口英世が黄熱病研究の途上で客死した地です)
〇 アフリカ全体では、感染拡大中のようですが、ガーナには、経済社会活動は維持ししつ、低い死亡率を続けて欲しいものです。
日本はといえば、高齢者の多い国で、かつ、検査体制も不十分でありながら、死亡率はドイツに比べ10分の1以下という奇跡のようなことがいつまで続くのか先行きが心配です。
#ガーナ、#野口英世