〇 8月19日に開催された大阪府新型コロナウイルス対策本部会議に提出された資料「現在の感染状況・療養状況及び重症病床の今後の見通しについて」の中の、「専門家等の意見」の「別紙(朝野座長のご意見)」によれば、
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00368850/2-2besshi.pdf
「(前略)おそらく重症者とともに死亡者も今後数週間増加してくることが予想されている。
しかし、この死亡者は、重症者から死亡することは少なく(7月以降重症と報告された患者の死亡は 3 例のみ)、中等症あるいは軽症からの死亡が多い。
その理由は、超高齢者の場合、人工呼吸器の装着を行わない、いわゆる看取りになることも多いためである。
感染すると予後が不良となる 80 歳以上の人たちに感染させないことが最も重要な対策となる。(後略)」
ところで、大阪府の【参考 6月22日専門家会議資料】 重症及び死亡事例のまとめ」によれば、
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00368850/2-1-0819.pdf
6月16日時点の陽性患者(累計)は1790名で、その内訳はコロナ感染と診断されて時点での重症者は56人。無症状・軽症・調査中は、1734人。
無症状等のうち、入院中に重症化した人は、91人。
当初から重症だった56人との合計は147人で、この中から46人が死亡しています。
一方、重症の段階を経ることなく、すなわち、集中治療室や人工呼吸器などの治療を経ることなく死亡した人は40人いました。
すなわち、第1波において、死亡者86人のうちの、5割近くの40人は、集中治療室や人工呼吸器などの治療を経ることなく死亡しています。
死亡者数に占める80代以上の割合は5割強ですので、超高齢者の場合は、人工呼吸器の装着を行わない、いわゆる看取りになることも多いとの分析と矛盾はありません。
〇 超高齢者に対する治療の実態が明らかになり、これまでの疑問の多くが解消しました。
情報公開は大事です。
小池都知事、よろしくお願いします。
(参考)
#コロナ、重症者=人工呼吸器装着者は誰か - コロナ時代の株式投資
#大阪府看取り #超高齢者看取り