〇 8月24日付日経記事「中国、ワクチン投与開始、治験最終段階 医療従事者らに」によれば、
「中国政府が新型コロナウイルス向けワクチンの緊急投与を7月22日に正式に始めたことが分かった。
医療従事者のほか、防疫や検査担当者、交通機関の担当者が対象だ。
同ワクチンは複数の中国製薬会社が各国と組み、最終の治験を進めている途中。実際の使用事例を示すことで、安全性をアピールする狙いもありそうだ。(後略)」
〇 8月25日付日経記事「中ロ、世界でワクチン外交 新興・途上国向け先手」によれば、
「中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が11月から2021年3月までインドネシア国営製薬会社ビオ・ファルマに4千万人分のワクチンを供給する。21年4月以降も同年末まで優先供給を続ける。(中略)
インドネシアのジョコ大統領は11日、中国からワクチンの提供を受けて自社で生産を始めるビオ・ファルマの研究所を視察。「すでに1億人分の生産能力があり、12月までに2億5千万人分に引き上げる」と述べた。
国立インドネシア大学のプラティウィ・スダルモノ教授(微生物学)は「ワクチンの最終の治験には半年、製薬会社が生産体制を整えるまで半年を要し、計1年はかかる。政府の計画は楽観的過ぎる」と拙速な供給計画に警鐘を鳴らす。
中国は、インドネシア以外にも、UAE・サウジアラビア・ブラジル等で治験を開始。また、中国の習近平主席がアフリカ首脳とのビデオ会議でワクチンの無償提供を表明。」
〇 中国は、ワクチンを政治的な武器として、国際政治を有利に運ぼうとしていますが、専門家の間には、製品の安全性や手続きの不十分さを懸念する声があがっているようです。
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