〇 10月15日付NHKニュースによれば、大田区のデイサービスで、新たに、70代から90代の利用者9人、職員2人、計11人の感染者が確認されました。この施設での感染確認は14人になったとのことです。
東京都では、8月下旬以降、病院における集団感染が5ヵ所発生、感染者数は211人となっています。
#コロナ、東京都、病院内集団感染が多発。5ヵ所、211人が感染 - コロナ時代の株式投資
〇 10月15日開催の東京都モニタリング会議の提出資料によれば、病院・高齢者施設集団感染に対する現状認識および対策についての専門家のコメントは以下のとおりです。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/monitoring.files/1014komento1.pdf
・今週、複数の病院、大学の運動部や他県の劇団等におけるクラスターの発生が報告された。第一波(3 月 1 日から 5 月 25 日の緊急事態宣言解除までと設定)のような大規模なクラスターの発生ではないものの、院内・施設内感染 の拡大防止対策の徹底が必要である。
・70 代以上では、施設での感染が 48.8%と最も多く、次いで同居する人からの感染が 32.5%であった。今週は、70 代以上における病院での感染が増加し高い割合となった。
・特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、病院、訪問看護等、重症化リスクの高い施設において、無症状や症状の 乏しい職員を発端とした感染が見られており、高齢者施設と医療施設における施設内感染等への厳重な警戒と、高齢者の感染予防を目的とした検査体制の拡充が必要である。
・経済活動が活発になり、さらに、感染拡大のリスクを高める機会が増加し、感染経路が多岐にわたっている可能性がある。
感染リスクが高い地域や集団及び重症化するリスクが高い高齢者施設などに対して、感染対策に関する情報提供や、感染拡大抑止の観点から、無症状者も含めた集中的なPCR 検査を行うなどの戦略を検討する必要がある。
PCR 検査については、10,200 件の検査能力を確保している。」
〇 病院・高齢者施設の職員に対する一斉かつ定期的PCR検査の実施は検討段階のようです。
すでに、市中感染の広がりに伴う、病院・高齢者施設における集団感染は始まっており、
先ずは、感染多発地域における職員に対する一斉かつ定期的検査の実施は、喫緊の課題と思われます。
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