〇 欧州では、第2波が進行中ですが、北欧でも新規感染者が増加し、それを反映して、新規死亡者数が増加傾向にあります。
〇 第1波では、北欧の中では突出した死亡者が出たスウェーデンですが、4月以降、月を追うごとに減少傾向にありましたが、
10月に入って、人口あたり新規死亡者数で、ドイツや隣国デンマークを下まわるまでに低下しました。
各国では、8月に新規死亡者数が最低となったのですが、それと10月を比較すると、デンマーク6.5倍、ドイツ3.6倍と急増しているのに対し、スウェーデンは8月とほぼ変わらず、落ち着いています。
〇 人口1000万人あたり月別1日平均新規死亡者数(単位:人)
10月は1~20日のデータ
ドイツ |
参考: フランス |
|||
3月 |
12.3 |
5.0 |
3.0 |
17.4 |
4月 |
84.6 |
20.8 |
23.2 |
106.4 |
5月 |
54.8 |
6.8 |
7.4 |
21.9 |
6月 |
27.7 |
1.8 |
1.8 |
5.3 |
7月 |
8.0 |
0.6 |
0.6 |
2.1 |
8月 |
1.3 |
0.5 |
0.6 |
1.8 |
9月 |
2.8 |
1.5 |
0.8 |
6.9 |
10月 |
1.4 |
3.3 |
2.2 |
12.7 |
対8月比 |
1.1 |
6.5 |
3.6 |
6.9 |
(資料)ジョンズ・ホプキンス大学のデータをもとに筆者が作成
〇 ロックダウンのような極端な行動制限をとらずに新規死亡者数を逓減させてきたスウェーデンですが、そのコロナ対策は今後再評価されていくと思われます。
(参考記事)
#コロナ、スウェーデンの新規死亡率(10月13日時点) - コロナ時代の株式投資