〇 11月24日付毎日新聞記事「東京都、「重症者数」基準に時短要請を検討 医療崩壊防止狙う」によれば、
「東京都が新型コロナウイルスの重症者数を基準にした飲食店などへの営業時間短縮要請を検討していることが、都関係者への取材で明らかになった。
都は重症者用の病床を150床確保しており、3分の1の50人や半分の75人などを基準にする案が浮上している。
都内の重症者数は24日に前日よりも10人増えて51人になった。連休中に報告されなかった人数が計上されるなどして増えたとみられている。重症者数は大きく変動する可能性もあるため、都はその推移や感染状況を慎重に見極めながら、対応を検討する方針だ。
時短要請は、都が感染の「第2波」が来ていた今夏に実施し、感染者数が減少したことから、要請に効果があったとみている。
今回の「第3波」では、時短要請に応じた飲食店に都道府県が協力金を支払う場合は政府が財政支援する方針。
都は当初、感染経路が家庭内などにも広がっていることや経済への影響などを考慮し要請には慎重な姿勢だったが、感染拡大に歯止めがかからないことから再度の検討を始めた。
都関係者によると、都庁内では医療崩壊を防ぐ観点から要請を出す基準として重症者数を使う案が出ており、50人や75人という数字が検討されている。期間については、クリスマスや年末年始の繁忙期への影響を避けるため、「できるだけ早期に2~3週間程度の要請を出した方がいい」(都幹部)という意見が出ている。
〇 前回8月の時短開始日時点に比べ、高齢者の感染者が多いのが現状です。
酒を提供する飲食店などに対し、時短営業を要請しても、どれだけ効果があるのは疑問です。
とはいえ、重症者数は、今後も増え続けるでしょうから、大阪府同様、近々、時短要請をすることになると思います。
〇 年齢階級別新規感染者数・入院患者数・重症者数
新規感染者数は7日間移動平均
|
時短開始 |
時短終了 |
現在 |
|
日付 |
8/3 |
9/15① |
11/24② |
② / ① |
年齢階級 |
人 |
人 |
人 |
倍率 |
10歳未満 |
3.9 |
3.4 |
7.7 |
2.0 |
10代 |
9.0 |
8.1 |
21.6 |
2.4 |
20代 |
146.3 |
42.4 |
108.7 |
0.7 |
30代 |
81.3 |
41.6 |
80.0 |
1.0 |
40代 |
42.6 |
33.6 |
68.9 |
1.6 |
50代 |
27.1 |
25.1 |
63.1 |
2.3 |
60代 |
14.4 |
10.6 |
33.4 |
2.3 |
70代 |
7.7 |
6.7 |
26.1 |
3.4 |
80代 |
4.3 |
5.6 |
13.3 |
3.1 |
90代以上 |
1.6 |
2.1 |
2.7 |
1.7 |
100歳以上 |
0.1 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
合計 |
338.3 |
179.3 |
425.6 |
1.3 |
重症者数 |
15 |
21 |
51 |
2.4 |
入院患者数 |
1365 |
1204 |
1583 |
1.3 |
東京都の資料をもとに筆者が作成
都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト
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