〇 経済社会活動再開の進行とともに、市中感染が拡大し、入院患者数・重症患者数が連日最多を更新、感染拡大地域においては、医療提供体制が崩壊の危機を迎えています。
ところで、コロナ感染による入院患者・重症者は、大半が、高齢者および基礎疾患を持つ人(以下、「高齢者等」)です。
感染は、若年者から高齢者へ広がり、また、高齢者施設や病院における集団感染が多発しています。
高齢者施設・病院の集団感染は、一気に、入院患者・重症者を増加させますので、防止しなければなりません。
一方、感染が拡大しているからといって、再度の緊急事態宣言は、多くの経済困窮死を出しかねません。
経済困窮死および医療崩壊は、ともに防がねばなりません。
〇 そのためには、経済社会活動を維持しつつ、医療提供体制を守るための対策が必要です。
具体的には、
高齢者等は、コロナにうつらないように行動に注意する。
若年者は、学び、働く。ただし、家庭や職場で、高齢者等にコロナをうつさないよう注意する。
政府や自治体は、高齢者施設や病院における集団感染防止対策を強化する。
〇 高齢者施設や病院における集団感染防止対策とは、施設内にコロナを持ち込ませないための対策であり、具体的には、
新規入所者・入院患者全員にPCR検査を実施する。陰性が確認されるまでは、個室で隔離する。
感染拡大地域の高齢者施設および病院では、全職員・利用者を対象に、一斉にPCR検査を実施する。
面会者は、面会制限を守る。
〇 PCR検査体制が整ってきました。その一部を高齢者施設・病院における集団感染防止対策にまわすことは可能な状況にあります。
政府・自治体には、酒提供の時短営業要請から、一歩進んで、医療提供体制を守るための対策を強化していただきたいと思います。
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