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#コロナ、東京都、今回の時短要請、前回8月のような効果が期待できるのか

〇 東京都では11月28日から20日間の予定で、酒を提供する飲食店等に対する営業時間短縮要請が行われています。

 

〇 8月にも、同様の時短要請が行われたのですが、その効果について分析します。

 8月3日の時短開始時点では、7日間移動平均で(以下、同様)338.3人だった新規感染者数が、9月15日の終了時点では179.3人と半減しました。

 特に、減少率の高かったのは、感染の中心世代であった20~30代で、20代は7割減少、30代もほぼ半減しました。

 ところが年齢が上がるにつれ減少率は低下。40代は20%減、50代は7%減と、20~30代に比べれば時短効果は余りなかったといえます。

 80代以上の超高齢者にいたっては、家庭内感染や集団感染により、開始時より増加しました。

 

〇 新規感染者数推移(時短開始~延長~終了)。人数は7日間移動平均

 

開始

延長

終了

終了対開始

日付

8/3

8/31

9/15

増減

 

10歳未満

3.9

5.7

3.4

-11.1

10代

9.0

9.0

8.1

-9.5

20代

146.3

57.1

42.4

-71.0

30代

81.3

39.9

41.6

-48.9

40代

42.6

31.7

33.6

-21.1

50代

27.1

24.1

25.1

-7.4

60代

14.4

13.9

10.6

-26.7

70代

7.7

7.6

6.7

-13.0

80代

4.3

7.3

5.6

30.0

90代以上

1.7

2.1

2.1

25.0

合計

338.3

198.4

179.3

-47.0

 

〇 今回の時短要請に、前回のような効果は期待できるのでしょうか。

 前回と今回の時短開始時点での年齢階級別の新規感染者数を比較しますと、今回の特徴は、全年代に感染が広がっていることです。

 すなわち、前回の感染の中心は20~30代でしたが、その感染者数は前回を下回っています。それ以外の年代は、全て、前回を上回り、年齢が上がるほどにその倍率は高まっています。特に、70~80代は、前回の3倍の人数になっています。

 

〇 ところで、今回の時短要請の目的は何なのでしょうか。

 小池知事は、11月25日の臨時記者会見で「重症者が急増し、予断を許さない。一層強い取り組みが必要だ」と時短要請を出した背景を説明しました。

 

〇 東京都の重症者(人工呼吸器・エクモの装着)は、11月30日時点で70人。

 年齢構成は、70代が中心で60~80代で56人。高齢者が全体の8割を占めています。20~30代は0です。

 

〇 ところで、高齢者の感染経路は、家庭内感染、高齢者施設・病院での集団感染が大半です。

 したがって、酒を提供する飲食店に対する時短要請により、高齢者の感染者が減少し、重症者の増加が抑制できるとは思えません。

 

〇 重症者数を抑制するためには、高齢者施設・病院の集団感染防止対策に注力した方が効果を期待できます。

 大阪府では、11月に入って、連日、高齢者施設・病院の集団感染が発生し、重症者・死亡者が急増しています。

 高齢者施設・病院の集団感染防止対策の強化が急務と思われます。

 

〇 新規感染者数比較。人数は7日間移動平均

 

前回

今回

今回対前回

日付

8/3

11/28

比較

 

倍率

10歳未満

3.9

9.7

2.5

10代

9.0

25.3

2.8

20代

146.3

105.4

0.7

30代

81.3

76.1

0.9

40代

42.6

59.4

1.4

50代

27.1

60.0

2.2

60代

14.4

34.6

2.4

70代

7.7

25.7

3.3

80代

4.3

14.1

3.3

90代以上

1.7

4.4

2.6

合計

338.3

414.9

1.2

東京都の資料をもとに筆者が作成

 

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#東京都、#時短要請