〇 泥縄式とは、「泥棒を捕えてから縄をなう」やり方であり、普段からの準備を怠り、いざ事に直面して初めて、慌てて対処に取り組み始めるやり方ですが、日本のコロナ対策は、これまで泥縄式そのものでした。
本来であれば、第1-2波の経験をもとに、感染者数・入院患者数・重症者数・死亡者数を予測の上、検査・医療提供体制を準備すべきなのです。
ところが、日本の場合、入院患者・重症者数が増えるのを見て、初めて病床を用意するやり方、すなわち、泥縄式を採用しています。
〇 夏の時点で、冬場には、感染拡大が予測されていたにもかかわらず、医療提供体制が未整備のまま、コロナ感染の第3波を迎えることになり、
入院患者・重症者が増加するとたちまち医療提供体制が逼迫し、いつ、医療崩壊を起こしてもおかしくないという状況になりました。
〇 現状は、第3波の真っ只中にあります。
感染経路不明者の全体に占める割合が、警戒水準の5割をこえ、東京都や大阪府では6割越えが普通になってきました。
〇 もはや市中感染は明白であり、それを前提として、検査・医療提供体制を整備すべき状況です。
例え、泥縄式であっても、これが日本のやり方ですので、政府・自治体には、喫緊の課題として、検査・医療提供体制拡充に取り組んでいただきたいと思います。
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