〇 昨日(12月14日)のNYダウは、反落。前週末比184ドル(0.62%)安の29861ドルで終えました。
コロナの感染再拡大に歯止めがかからず、米経済への影響を懸念した売りが出ました。米国では感染防止のためロックダウン(都市封鎖)が再度導入されるとの観測も浮上し、投資家心理を冷やしました。
〇 12月15日付日経記事「米国株、ダウ反落し184ドル安 NYなどの都市封鎖を警戒 ナスダックは反発」によれば、
「(前略)米国の新型コロナの感染者、死者数とも高水準が続いている。ニューヨーク市は14日からレストランの屋内飲食を再び禁止した。英政府も同日、ロンドンで同様の規制を導入した。
ニューヨーク市のデブラシオ市長が14日、新型コロナ感染の抑制のためにロックダウンの可能性に言及したと伝わった。
ニューヨーク州のクオモ知事も数週間の全面的なロックダウンの必要性を示唆し、警戒された。
米食品医薬品局(FDA)は11日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの緊急使用を許可し、14日から全米で接種が始まった。
もっとも、国民に広く接種されるのは来年春以降とみられ、21年1~3月期の経済の落ち込みは避けられないとの見方が根強い。
与野党が協議中の追加経済対策が近く合意するとの観測から、ダウ平均は午前中に200ドル超上昇する場面があった。その後はじりじりと水準を切り下げ、引けにかけて一段安となった。
メルクやファイザーなど医薬品株の下げが目立った。石油のシェブロンも安い。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや化学のダウなど景気敏感株も下げた。一方、外食のマクドナルドとバイオ製薬のアムジェンは上昇した。
ナスダック総合株価指数は前週末比62.168ポイント(0.5%)高の1万2440.040と反発した。インターネット小売りのアマゾン・ドット・コムや動画配信のネットフリックスなど「巣ごもり消費」の恩恵を受ける銘柄が高い。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やエヌビディアなど半導体株も総じて買われた。電気自動車のテスラは5%上げた。」
〇 米国の感染状況は最悪であり、ロックダウンの可能性は高いと思われます。
(参考)
G7 人口100万人あたり1日平均新規感染者数
国名 | 11/23~29 | 11/30~12/6 | 12/7~12/13 | 前週比 | 前々週比 |
① | ② | ③ | ③/② | ③/① | |
人 | 人 | 人 | 倍 | 倍 | |
米 | 489 | 592 | 644 | 1.09 | 1.32 |
伊 | 416 | 340 | 272 | 0.80 | 0.65 |
独 | 211 | 237 | 266 | 1.12 | 1.26 |
英 | 220 | 225 | 265 | 1.18 | 1.20 |
仏 | 175 | 164 | 186 | 1.13 | 1.06 |
加 | 150 | 170 | 172 | 1.01 | 1.15 |
日 | 16 | 17 | 20 | 1.15 | 1.22 |
ジョンズ・ホプキンス大学のデータをもとに筆者が作成
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