〇 12月21日付朝鮮日報記事「韓国政府が防疫のタイミングを判断ミス…増加の勢いは確定患者2倍・死者3倍」によれば、
「(前略)
防疫当局は10月12日、第2段階だったソーシャルディスタンス規制(全3段階)を第1段階に引き下げた。「2週間にわたり1日平均の市中感染者50人未満」という緩和要件は満たしていなかったが、政府が緩和を強行したものだ。
その10日後には第2波で一時中断していた公演、映画、スポーツ分野の消費クーポン発行も再開し、旅行、外食分野のクーポンも発行した。
消費クーポン発行の再開当時2万5000人だった確定患者数は2カ月足らずで5万人以上へと倍増した。 (中略)
12月8-15日の1日平均の市中感染例は832.9人で、ソーシャルディスタンス規制の第3段階への引き上げ条件(800人以上)を満たした。しかし、防疫当局は引き上げを5日間も渋っている。
朴ヌン厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官は20日、「第3段階は韓国の全経済の過程が相当部分まひしたり、停止したりする状況を想定したものだ。確定患者が増えたからといって、(ソーシャルディスタンス規制の段階を)機械的に引き上げることは説得力を欠く」とまで語った。(中略)
第3波の特徴は2つある。大規模な追跡調査で対応が難しい5人未満の小規模集団感染が続々と判明した上、いつどこで誰から感染したか分からない感染経路不明のケースが多い。
このため、第3波の流行初期から大規模な先制検査で地域社会に累積した無症状の感染者を探し出すべきだとする専門家の指摘があったが、政府の先制検査は首都圏に限って14日にようやく始まった。
14-19日に首都圏の臨時選別診療所134カ所で無症状者、非接触者に対する16万3316件の集団検査を実施した結果、385人が陽性判定を受けた。12月6-19日の2週間の新規感染者1万2126人のうち、感染経路不明は3207人(26.4%)で過去最高となった。」
〇 日本の状況と重なる点も多いのですが、日本では、未だに「先制検査」は、実施されていません。
人口100万人あたり1日平均新規感染者数
国名 |
11/30~12/6 |
12/7~13 |
12/14~20 |
前週比 |
前々週比 |
日 |
17 |
20 |
21 |
1.05 |
1.21 |
韓 |
11 |
15 |
20 |
1.34 |
1.79 |
人口1000万人あたり1日平均新規死亡者数
国名 |
11/30~12/6 |
12/7~13 |
12/14~20 |
前週比 |
前々週比 |
日 |
2.3 |
2.5 |
3.4 |
1.36 |
1.50 |
韓 |
0.6 |
1.1 |
3.1 |
2.92 |
4.83 |
ジョンズ・ホプキンス大学のデータをもとに筆者が作成
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