〇 7月28日付沖縄タイムス記事「デルタ株から集団感染か ワクチン接種後、無症状で感染も」によれば、
「沖縄県うるま市内の医療機関で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、同医療機関で最初に陽性が確認された職員が感染力の強い変異株「デルタ株」に感染していたことが27日分かった。
デルタ株による県内初の大規模クラスターの可能性があり、保健所が感染が拡大した経緯などを調べている。
病院側によると、同医療機関は、接種が難しい体質の人を除いた約9割の職員が5~6月ごろ、新型コロナのワクチン接種2回を終えていた。接種を済ませた後に感染し、無症状だった職員もいるという。
県は同日、同クラスターの感染者数を更新。7月19日の感染確認以降、累計は55人(職員8人、入院患者47人)となったと発表した。職員や患者に対して複数回のPCR検査を実施中で、さらに感染者が増える可能性があるという。27日時点で死者は出ていない。
同医療機関は、新型コロナ患者の入院を受け入れている県の重点医療機関ではない。入退院の出入りは頻繁でなく、外来患者も予約のみに限っているため、外部との接触は極めて限定的だとして、院名は公表していない。入院患者の家族など関係者への連絡は済ませているという。」
〇 9割の職員が2回目の接種を5~6月に完了していながら、8人の職員が感染しています。
インド株の感染力は強く、ワクチン接種者でも感染し、また、感染者は、他者に感染させます。
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また、ワクチンの接種効果は時間の経過とともに薄れていきますので、2月に始まった医療従事者に接種したワクチンの感染予防効果は、今後、さらに薄れていくことが予想されます。
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今回のケースは、インド型変異株が病院内に持ち込まれた場合は、仮に職員の大半がワクチン接種を済ませていたとしても、院内感染の拡大を防ぐことが困難であることを意味していると思われます。