7月30日付毎日新聞記事「アストラゼネカ製ワクチンを全国の拠点病院に供給 河野氏が表明」によれば、
「菅義偉首相は30日夜の記者会見で、40歳以上への接種が了承された英アストラゼネカ社製ワクチンを200万回分確保しているとし、希望する自治体への供給を急ぐ考えを示した。河野太郎行政改革担当相はこれに先立つ会見で、供給のために各都道府県に拠点病院を設けると説明。ファイザー社やモデルナ社製にアレルギー反応を示す接種希望者などを想定している。
河野氏は会見で「速やかに拠点病院を指定してもらえれば、出せる態勢をとっていきたい」と強調した。対象としては、海外でアストラ製の接種を1回だけ受けた帰国者や、ファイザー製、モデルナ製に含まれるポリエチレングリコールにアレルギーがあり、接種を受けられない人を挙げた。(後略)」
〇 厚労省は、ファイザー製ワクチンについて、接種を受けることができない人・注意が必要な人をHPで挙げています。
受けることができない人
・明らかに発熱している人(※1)
・重い急性疾患にかかっている人
・本ワクチンの成分に対し重度の過敏症(※2)の既往歴のある人
・上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある人
(※1)明らかな発熱とは通常37.5℃以上を指します。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて発熱と判断される場合はこの限りではありません。
(※2)アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状。
注意が必要な人
・抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害(血友病など)のある人
・過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる人
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある人
・過去に予防接種を受けて、接種2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた人
・過去にけいれんを起こしたことがある人
・本ワクチンの成分(※)に対して、アレルギーが起こるおそれがある人
妊娠中、又は妊娠している可能性がある人、授乳されている人は、接種前の診察時に必ず医師へ伝えてください。
※本ワクチンの成分
▷有効成分
・トジナメラン(ヒトの細胞膜に結合する働きを持つスパイクタンパク質の全長体をコードするmRNA
▷添加物
・ALC-0315:[(4-ヒドロキシブチル)アザンジイル]ビス(ヘキサン-6,1-ジイル)ビス(2-ヘキシルデカン酸エステル)
・ALC-0159:2-[(ポリエチレングリコール)-2000]-N,N-ジテトラデシルアセトアミド
・DSPC:1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン
・塩化カリウム
・リン酸二水素カリウム
・塩化ナトリウム
・リン酸水素ナトリウム二水和物
・精製白糖