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#ワクチン接種 7割では集団免疫困難。デルタ型(インド由来)で目安8割超に

〇 8月11日付日経新聞記事「接種7割では集団免疫困難 デルタ型で目安8割超に」によれば、

「(前略)

国民の70%が接種しても、恐らく残りの30%が防護されることにはならない」。政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は7月29日、こう述べた。実際、人口の6~7割が2回接種したイスラエルアイスランドでもデルタ型の感染者が増えている。(中略)

 

 達成が難しくなった最大の理由はデルタ型の感染力の強さだ。

 その基本再生産数を英インペリアル・カレッジ・ロンドンは5~8程度、米疾病対策センター(CDC)は5~9程度と推定する。

 

 おたふく風邪(基本再生産数4~7)や風疹(同5~7)並みか、水ぼうそう(水痘、同8~10)に近い。5と仮定するとしきい値は80%、6なら83%に上がる。

 

 従来型ウイルスの基本再生産数は2.5~3程度と推定されていた。2.5ならしきい値は人口の60%、3なら67%となる。

 これが集団免疫を獲得できる接種率の目安が「人口の6~7割」とされてきた根拠だった。

 

 デルタ型に対してはワクチンの効果が下がる性質も影響する。

 

 イスラエルや英スコットランドでの調査によると、感染予防効果は米ファイザー製ワクチンの2回接種後で「64~79%」と英国型(アルファ型)の「90%以上」より低い。接種から時間がたつと感染や発症を防ぐ効果が下がる可能性も指摘されている。

 

 京都大学の古瀬祐気特定准教授(感染症学)は「8割でコロナを撲滅できると思っていたが、ゴールが変わった」と指摘。逆に「6~7割の接種率では、緊急事態宣言が出る世の中が続いてしまう」と警鐘を鳴らす。(中略)

 

 国全体の接種率だけでなく、年齢別や地域ごとの接種や感染・入院などの状況を分析し、接種の促進策を練ることが重要になる。

 東京大学の稲葉寿教授(数理人口学)は「流行の中心に優先的に接種することは有効」と指摘。

 活動範囲が広くて接触の機会も多い若年層や「3密」の環境で働く人らが想定される。」