〇 8月12日付メ~テレ記事「コロナ重症化を防ぐ「抗体カクテル療法」 期待の一方、供給面に課題 医師「土日を挟むと数日かかる」によれば、
「新型コロナの重症化を防ぐ薬として期待されるのが、軽症の患者向けの治療薬として初めて特例承認された「抗体カクテル療法」と呼ばれる治療薬です。
海外での臨床試験では、「入院・死亡のリスクが7割減った」という報告もあります。
「治療法という意味ではひとつ大きな前進と考えている」(田村憲久厚生労働大臣・7月19日)
この治療薬は、コロナウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ抗体を2種類使います。変異するウイルスに対して、1種類よりも効果的にウイルスの侵入を防ぐとされています。
この治療薬は、発症から原則7日以内に点滴で投与する必要があります。
「効果があったと思われるのは、発症して3日目、4日目の人に使った時。そういう人が熱が下がったりしてますね」「やっぱり発症してすぐ使うような薬だと思いますね」(十三市民病院・西口幸雄院長)
主に中等症の患者を受け入れている大阪市の「十三市民病院」は、すでにこの薬を使っています。7月29日以降、重症化リスクの高い入院患者に投与しました。効果の見極めにはもう少し時間がかかりますが、現状では症状が軽快している人が多いといいます。
「使用できる設備は整えている。対象患者がいれば積極的に使っていきたい」(一宮西病院一宮西コビッドセンターINCC・竹下正文センター長)
重症以外のコロナ患者が入院している愛知県の一宮西病院。期待を寄せる一方、7日以内に投与が必要なこの薬の課題をあげてます。
「軽症で自宅待機しているような人が入院するのは、(発症から)7日前後となることがある。
試供する患者がいると思った時点で、登録センターを通して国から医療機関に配分される。早ければ翌日届くとなっているが、土日を挟むと数日かかってしまう」(竹下正文センター長)
この薬は投与する患者ごとに、厚労省が医療機関に配分する仕組みになっています。医療機関が薬を必要と判断してから申請し届くまで待っていると、週末を挟む時などで、薬が有効な期間を過ぎてしまう場合があるといいます。
(一宮西病院一宮西コビッドセンターINCC・竹下正文センター長)
「数の問題があるので、必要時に配給するかたちになっている」「病院に一定のストックがあれば投与しやすくなると思う」(竹下正文センター長)
また、この薬は安定的な供給が難しいことなどから、現在、投与の対象は入院患者に限られています。
「感染拡大していく中で、病床が埋まっていって軽症・中等症の人が入院できなくなってくる。そういう人が重症化していく。そういう人に投与できないのが問題。外来や訪問の中で投与できるようになれば変わってくると思う」(竹下正文センター長)
(8月11日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)」
〇 期待の抗体カクテル療法ですが、今のところ「絵にかいた餅」のように見えます。
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