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#コロナ後遺症 心筋の微小血管に血栓=北海道循環器病院専門外来

〇 8月30日付産経新聞記事「新型コロナ感染後遺症 心筋の微小血管に血栓 北海道循環器病院が専門外来」によれば、

札幌市中央区社会医療法人北海道循環器病院(大堀克己理事長、95床)の相川忠夫医師(37)ら4人のグループの研究で、新型コロナウイルス感染の既往がある患者の心筋の微小な血管から血栓(血の塊)が見つかったことが分かった。

 国際的な3大心臓病専門学会誌の一つとされる「Europian Heart Journal」ウェブ版に8月6日付で、コロナ心臓後遺症に関する症例報告として掲載された。コロナ治癒後にみられる心臓後遺症の原因である可能性が示唆されるといい、同病院は専門外来を開設した。

 

 同病院で循環器内科を担当する相川医師らの症例報告によると、コロナ感染が原因と考えられる心筋障害を繰り返した19歳の男性患者の心臓の組織を一部採取して調べたところ、心筋内の微小な血管から血栓が見つかった。一般的なウイルス感染による心筋症ではみられない症状という。

 

 欧米の研究などではコロナに感染すると血管内に過度の炎症が起き、血栓を起こしやすいことが分かっている。

 

 相川医師はこの男性患者についても「心筋内で生じた血栓が心筋障害の原因となった可能性がある。一般的なウイルス感染による心筋炎とは異なるメカニズムが考えられる」と指摘。コロナ感染の既往がある人が胸痛や呼吸困難などの症状を訴える場合、血栓を原因とする後遺症による心筋障害の可能性が考えられるとしている。

 

 胸痛などコロナ後遺症とみられる症状がある場合、治療につながる判断材料の一つになるもので、「この症例報告に関心を持つ医師も多い」と話す。

 

 コロナ後遺症を抱える人が増える中、治療に対応する医療機関はまだ少ないのが実情だ。

 

 相川医師は「コロナの1日当たり感染者数は日々増減するが、累計は増加の一途。それだけ後遺症を抱える人が増えている」と話す。

 北海道循環器病院では潜在的な受診ニーズに対応するため、コロナ心臓後遺症に特化した専門外来を6月28日に開設。

 8月25日までの約2カ月間、札幌市内を中心に48人から受診申し込みがあり、約30人が受診した。このうち2―3割の患者から心筋症などがみつかり、治療を進めているという。

 

 患者の多くは20―40代。若い世代は医療機関を受診する機会が比較的少なく、後遺症に対応する専門外来が十分ではないことなども一因とみられる。

 

 相川医師は「心臓に残った傷痕(血栓)が将来、心不全などの原因になったり、若い時は無症状でも年を重ねて発症したりする可能性がある。早期発見、早期治療のためにも積極的な受診を心がけてほしい」と呼びかけている。」