〇 10月16日付FNNプライムオンライン記事「「幽霊病床」背景と実態は 救急病院 担当医が証言」によれば、
「(前略)
「幽霊病床」とは、コロナ病床として申告されていたにもかかわらず、実際には患者を受け入れていない病床のこと。
第5波で医療体制がひっ迫したこの夏、東京都のピーク時の病床利用率は65%、実に3割以上のベッドが空いていたことになる。
では、なぜ幽霊病床が生まれるのか。
38床のコロナ病床を持つ、埼玉・三芳町の救急病院。8月には常に満床状態だった。
ふじみの救急病院・鹿野晃院長「例えば人手不足ですね。あとほかの疾患の患者が入院してなかなか動かせないとか。コロナ入院に即座に対応できない(ほかの病院の)病床があることは知っていた」
一方、当時入院したくてもできない状況の自宅療養者を診察していた医師は...。
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長「(第5波で)急性の呼吸不全をきたす患者が同時多発的に増えてしまう状況だった。医療依存度の高い患者を受け入れる病院の数に限界があった」
病院の人手不足や、新型コロナの重症者に対応できる医療設備がないことなどで、患者を受け入れることができなかったケースが増え、結果的に幽霊病床が生まれる要因になったという。
さらに、保健所を通して入院調整するシステムの限界を指摘する声も上がる。
ナイトドクター・菊地拓也代表「保健所を仮に通した場合、3~4日後の対応になってしまう。病状が日々悪化していくので、受け入れ先がないという状態」
新型コロナの第6波をどう防ぐのかが、衆院選の争点の1つとなる中、病床の確保の在り方をめぐっても議論が交わされるとみられる。」
#幽霊病床