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#医療体制 開業医、オンライン診療やりたくない。報酬低く「登録だけ」

〇10月25日付日経新聞記事「ネット診療やりたくない 報酬低く「登録だけ」の開業医、医療費改革遠く」によれば、

「(前略)

 21年6月末時点で厚労省に電話やネットでの遠隔診療の登録を届け出ている医療機関は1万6872ある。

 コロナの1回目の緊急事態宣言下だった20年4月、国は特例で遠隔診療が初診からできるようにした。これをきっかけに同省への登録は2カ月ほどで約6000増えたが、その後は頭打ちになっている。

 

 実は20年春に急増した登録病院の多くはシステム導入さえしていない。コロナ感染を恐れて通院しなくなった患者をつなぎ留めようと始めた電話診療が中心だった。ところが、電話では慢性疾患の高齢者らに思うように受診してもらえず、ブームは早々に一巡した。

 遠隔診療システム業界の関係者は「システムでやり取りされるデータ量をみる限り、いまもネット診療はほとんど普及していない」と証言する。

 

 ネット診療に及び腰の開業医が多いのは、対面診療より診療報酬が低いのが一因だ。経営上は診療項目によって1回あたり数百円から2000円近い減収になる。

 世界17カ国・地域のネット診療を調査した慶応義塾大学の木下翔太郎特任助教は「米国や英国、イタリアなどは対面とネットの診療報酬がほぼ同じ」と指摘する。

 

 日本でも入院病床が足りず自宅療養を強いられるコロナ患者が増えた8月、コロナに限って遠隔診療の報酬が2倍に引き上げられたが、医療機関の登録は伸びていないようだ。

 そもそも開業医の多くは広域で競争原理が働くネット診療の普及を望んでいない。ある医師は「ネット診療で先行されてしまうと、もう戦えなくなる」と不安を口にする。(中略)

 

 日本は国民皆保険の下で医療費の自己負担は70歳以上が2割、75歳以上が1割に抑えられている。高齢者らはネット診療による医療効率化に関心が薄い

 そのうえ経営への影響を懸念する開業医が多く厚労省のオンライン診療の検討会ではコロナ下でも「怪しいオンライン診療を防ぐ必要がある」「医療の質の低下につながっていないか」といった慎重意見が幅を利かせたままだ。(後略)」

 

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