〇 11月13日付朝鮮日報記事「接種率90%の韓国、なぜ新型コロナ重症者は連日最多更新なのか」によれば、
「(前略)
現在、韓国の新型コロナワクチン接種完了率は全国民の77.6%、18歳以上の成人基準では90%に達する。ワクチン接種率がこれほど高いのにもかかわらず、重症者はワクチン接種前である今年1月の最多数(411人)よりも60人以上増えている状況だ。(中略)
最大の悪材料は感染者のうちハイリスク群である高齢層の割合が非常に高いという点だ。 全感染者に対して60歳以上の高齢層感染者が占める数と割合は10月第3週2046人(21.6%)→10月第4週2963人(24.4%)→11月第1週4434人(29.5%)と増加している。
一日平均重症者数は、10月第4週は333人だったが、「ウィズコロナ」措置が始まった先週は365人と9.6%増加した。さらに今週は一日平均441人と20.8%増えている。
政府中央災難(災害)安全対策本部の李基日(イ・ギイル)第1統制官は同日、「60歳以上の高齢層が重症者の79.2%を占め、病床など韓国の医療対応体系の負担となっている」と語った。
嘉泉大学のチョン・ジェフン教授は「高齢層は今年春からワクチン接種を受け始め、現在は予防効果がかなり下がっている状態だ」と説明する。
最近の人口10万人当たりのブレイクスルー感染者数は60代が119.9人、70代が123.9人、80代以上が143.9人で、40代(62.6人)・50代(46人)など中高年層よりはるかに多いことが分かった。
先月17日から30日までに発生した重症者のワクチン接種履歴を当局が分析した結果、完全接種者に占める70代の割合は55.7%、80代以上の割合は51.4%で、60代(31.7%)よりも高かった。
免疫力が著しく低い療養病院・療養施設などで集団感染が増えている点も問題だ。今月に入って60歳以上の高齢層集団感染者1001人のうち、617人は療養病院・療養施設で感染していた。(後略)」
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