〇 4月22日付日経新聞記事「塩野義製薬のコロナ治療薬、米政府と供給に向け協議」によれば、
「塩野義製薬は22日、開発を進める新型コロナウイルスの治療薬について、米国政府と供給などに向けた協議を進めていることを明らかにした。生産体制についても議論している。
日本では承認を前提として、厚生労働省と100万人分を供給することで基本合意している。
米国では4月下旬にも始める臨床試験(治験)に向け、準備を進めている段階だ。塩野義製薬は「議論しているのは事実だが、現時点で決まったことはない」(広報担当者)としている。
日本では2月末に厚労省に製造販売の承認を申請した。治験の途中段階でも効果と安全性を確認できれば承認する「条件付き早期承認」の適用を求めているが、現時点では認められていない。
塩野義製薬は感染症を注力領域と定めており、新型コロナの治療薬とワクチンの両面で開発を進めている。研究者の8割を新型コロナ関連に振り向け、従来にないスピード感での実用化を目指してきた。
欧米勢が先行して実用化する中、米政府への供給が決まれば治療薬の世界展開に弾みがつく可能性がある。ワクチンも国内外での治験を進めており、世界で存在感を示そうとしている。
米政府は治療薬の確保を進めており、塩野義との協議がまとまれば調達先の多角化につながるもようだ。」
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