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#コロナ治療薬 「パキロビッド」(ファイザー製飲み薬)。併用不可多く「活用低調」

〇 2022年8月11日付産経新聞記事「ファイザー飲み薬、投与敬遠 併用不可多く「活用低調」によれば、

「(前略)

国内のコロナ感染症の飲み薬は、メルク社の「ラゲブリオ」(モルヌピラビル)とファイザー製の「パキロビッド」があり、軽症患者の重症化予防を目的に医師が処方する。両剤は安定供給の観点から国が管理してきたが、ラゲブリオは近く一般流通が始まる見通しとなった。

 

厚生労働省によると、9日時点の使用実績は、ラゲブリオが約38万4700人分に対し、パキロビッドは約2万6200人分。第7波直前(6月22日時点)からの増加分でも大きな開きがあり、それぞれ約18万4100人分、約1万6300人分となっている。また、パキロビッドを扱う医療機関と薬局は全国約1万4700施設で、ラゲブリオ(約5万5800施設)の4分の1程度しかない。

 

埼玉医科大総合医療センターの岡秀昭教授は「パキロビッドはラゲブリオを取り扱った実績がなければ薬局に配分されない。この仕組みも普及を遅らせている要因だ」と指摘。「コロナは感染症専門医以外も診療しており、今後はさらに一般医療に近づける必要もある。高い効果がある薬剤を専門医らでしか使えない状況は改善すべきだ」と強調する。

 

パキロビッドは一部の抗不整脈薬や抗てんかん薬など同時に使用できない薬が約40種類あり、併用に注意が必要な薬剤も多い。ただ、治験での入院・死亡リスクの低減効果はラゲブリオが3割、パキロビッドが9割。WHOは4月、パキロビッドを高齢者、免疫不全患者らに対する「今までで最善の治療法だ」とし、強く推奨するとの見解を発表した。

 

岡氏によると、パキロビッドとラゲブリオを直接比較したデータはないが、パキロビッドの有効性が高いと推定できるという。同センターではパキロビッドか点滴薬「レムデシビル」を使用し、ラゲブリオの処方は少ない。

 

岡氏は「含有成分に薬の血中濃度を高く維持する効果があるため注意が必要だが、慎重に判断すれば処方できる。抗不整脈薬などは中止しづらいが、コレステロール値を下げる薬などは一時服用をやめ、時間を空けて再開するなどの工夫が可能だ」と説明。その上で専門医でなくても投薬を検討できるようにするため、薬剤の優先順位や併用時の注意点などを示した質の高い実践的なマニュアルを作成するよう政府に求める。」

 

政府はラゲブリオを約160万人分、パキロビッドを約200万人分確保しており、使用量と比べて十分な余力がある。ただ、爆発的な感染拡大で1種類の薬に使用が集中すれば供給が一時的に滞る恐れもあり、代替薬の確保は重要だ。

 

岡氏は「パキロビッドは調剤時の確認も重要で、薬剤師と医師の連携が必須になる。処方時もチェックリスト記入などの事務手続きが煩雑で、現場で敬遠される要因になっており、改善が必要だ」と話している。」

 

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